NYであわや暴動!? DJ HAZIMEが経験してきた現場

毎週迎える全52組のゲストDJ/アーティストが選曲したプレイリストとともに、その“アーティスト像の裏側”= “BEHIND THE MIX”を探っていく『RDMS powered by SMIRNOFF』。

ゲストの選曲から導き出される、バックグラウンド、歴史、価値観、哲学に迫る!

第11回目は、ヒップホップシーンのトップ中のトップ、DJ HAZIMEが登場! 年間200本以上クラブでの現場に立ちながら、リリースするMIXシリーズやオリジナルアルバムはスマッシュヒット。またNITRO MICROPHONE UNDERGROUND、DABO、K-DUB SHINEといったヒップホップアーティストからPUSHIM、安室奈美恵など数多くのプロデュースも手掛けてきた。アパレルブランド:DOUBLE HARDのディレクターも務め、ファッション界からの信頼も熱く、まさに頼れる兄貴的存在であるDJ HAZIME。
そんな彼の裏側が、暴かれてしまうのか!? 乞うご期待!

CHOICE 1
DJ HAZIMEの意外な一面を見てみたい! ギターサウンドがかっこいいと思う曲
Tracy Chapman“Fast Car”

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Fast Car
Tracy Chapman

ジャンル: ポップ, ミュージック, シンガーソングライター, オルタナティブ, カレッジ・ロック, ロック, アダルト・アルタナティブ, コンテンポラリー・シンガーソングライター, オルタナティブ・フォーク

「ギンギンにギターが鳴っているのよりフォークっぽい方が好き。さだまさしとか(笑)。ディストーションとか苦手で、ヒップホップに傾倒していったようなところもあるからね。
中学生の頃って音楽に全然詳しくないから、近所のTOWER RECORDSでおすすめコーナーにあるものを買ってたんだよね。そのなかにトレイシー・チャップマンがあって、デ・ラ・ソウルもあった。デ・ラ・ソウルを聴いて、人生が変わっちゃった(笑)」

運命の分かれ道は常に唐突で、意外なところに存在する。もし、当時のTOWER RECORDSの“おすすめコーナー”にデ・ラ・ソウルがなかったら、DJ HAZIMEはヒップホップにのめり込むことはなかったかもしれない。
とは言え、自らの琴線に触れる曲は、長い年月が経っても色褪せることはなく、DJ HAZIMEがセレクトしたのは中学生の頃に聴いた女性フォークシンガーのトレイシー・チャップマン。“Fast Car”は1988年リリースの彼女の代表曲で、社会問題を取り上げるメッセージ性の強い歌詞は、現在でも多くの共感を呼んでいる。

CHOICE 2
いままでDJでかけた中で、一番BPMが速い曲
JW & Blaze“Palance”

「BPM160くらいですね。ジャンルはソカで、このくらいのBPMが普通なんですよね。“Palance”は3~4年前にめちゃくちゃ流行ったんで、現場でもよくかけましたね。一時期のレゲトンブーム以降、カリブ系のサウンドは常にチェックしていて、ソカもたくさんいい曲がある」

ソカはカリプソとともに世界的に有名なトリニダード・トバゴ発祥のダンスミュージック。
ピットブルを筆頭に、ソカを取り入れたアッパーな楽曲が現在では多く発表され、特に夏になると開放的な気分にさせてくれる。

CHOICE 3
【妄想で選曲】 もし、お客さんがお年寄りのみのイベントにブッキングされたら、何をかける?
James Brown“Sex Machine”

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Sex Machine
James Brown

ジャンル: ソウル, ミュージック, R&B/ソウル

「最初は、演歌のEDMリミックスとか勝手に作ってかけようかな、と思ったんだけど(笑)。ギリギリお年を召した方でも知っているかな~というのと、非常に分かりやすく盛り上がれる曲、ということで。あとはお年寄りにいつまでも元気いてほしいからね(笑)」

まさかの“Sex Machine”。“ゲロッパ!”というシャウトで有名なこの曲、「色んな意味を込めた」(DJ HAZIME談)とのことで、そんなイベントが存在したら、チルアウトの時間が異常に長い……とか色んな想像をしてしまうが、おじいちゃん、おばあちゃんにも超ファンキーに、元気に踊ってほしい! 純粋にそう思う。

CHOICE 4
【妄想で選曲】 Jay-Zが家に遊びに来ました。どうしても一曲だけ日本語ラップを聴きたいと言っています。何をかける?
DABO, MACKA-CHIN, SUIKEN & S-WORD”東京弐拾伍時”

「どっちかって言うと、俺がJay-Zの家に行きたい(笑)。かけるとしたら、やっぱり俺が関わった曲で、しかもクラシックではない。いまこれが日本のヒップホップで一番流行ってんだぜ、っていうのを聴かせたいね」

東京弐拾伍時は、伝説のヒップホップグループであるNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDから派生した最新のユニット。メンバーは、DABO、MACKA-CHIN、SUIKEN、S-WORDの4人。
DJ HAZIMEのミックスシリーズ「Manhattan Records-“The Exclusives” -Japanese Hip Hop Hits- Vol.4」に収録されているので、ぜひそちらもチェックしてほしい。

CHOICE 5
“男らしさ”というキーワードで連想した曲
M.O.P.“ANTE UP”

「この曲がリリースされた当時、俺はNYにいて、いろんな場所でかかってたから、『俺もかけようかな』って思ってたんだけど、プロモーターから『俺のパーティでは絶対にこの曲をかけるな。喧嘩になるから』って言われた(笑)」

男の血が騒ぐ! M.O.P.が2004年にリリースしたこの“ANTE UP”は、彼らのハードコアなスタイルが反映された楽曲で、ヘビーメタルを彷彿とさせる生楽器のトラックに乗せてまくし立てられる雄々しいラップは、アドレナリン大放出間違いなし!

CHOICE 6
これはやられた!と思ったリミックス作品
RHYMESTER“B-BOYイズム(HABANERO POSSE REMIX)”

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B-BOYイズム(HABANERO POSSE REMIX)
RHYMESTER

ジャンル: ヒップホップ/ラップ, ミュージック

「日本語ラップの名曲中の名曲を、HABANERO POSSEがリミックスしたというのが興味深かったんだけど、これを聴いていると俺には浮かばない発想のリミックスで驚いた。いい意味でぶっ飛んでて、原曲とは見事にかけ離れていて、最高!」

日本のアンダーグラウンドシーンで異彩を放つ2人組HABANERO POSSEが、日本語ラップのクラシックを見事に調理。原曲をとにかく分解しまくり、再構築。さらにジャンルレスに縦横無尽。
こんなB-BOYイズムってありか!?ととにかく話題になったリミックス曲をセレクト!

CHOICE 7
自分が手掛けた中で印象に残っているリミックス作品
RYO THE SKYWALKER/WOW(DJ HAZIME REMIX)

「4~5年前の作品なんですが、レゲエの現場でもよくプレイされたので印象に残っていますね。RYO THE SKYWALKER本人もすごく気に入ってくれて、アルバムに収録されることになったんだよね。すごく褒められた(笑)」

リミックスやカバーという行為は、原曲への対するリスペクトが必要不可欠。本人から評価されるというのは、最大の賛辞と言えるだろう。
DJ HAZIMEは意外にも「リミックスは苦手」と語ったが、膨大な数の楽曲に触れ、現場に立ち続けてきた彼だからこそ成し得たリミックスの傑作。

国内ヒップホップシーンNO.1 DJらしく、ヒップホップの名曲中心の構成となった今回。
注目は選曲そのものよりも、やはり選曲理由とエピソード。M.O.Pなどは現場に居たものにしかわからない臨場感があり、当時を知らないリスナーにとっては興味深いものになったはずだ。
またRDMS名物の変化球な質問では、“お年寄りだけのパーティ”の答えに、ジェームス・ブラウン“Sex Machine”を選ぶ奔放さ。優しさと(決して人を傷つけない)笑いが同居したDJ HAZIMEの人柄を匂わせるセレクトとなった。

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