ダンスシーンの至宝、banvox。音楽ルーツは宝塚&ヒップホップ育ち、雑食の青春時代が明らかに!

毎週迎える全52組のゲストDJ/アーティストが選曲したプレイリストとともに、その“アーティスト像の裏側”= “BEHIND THE MIX”を探っていく『RDMS powered by SMIRNOFF』。

ゲストの選曲から導き出される、バックグラウンド、歴史、価値観、哲学に迫る!

今回のゲストは、2011年に「Intense Electro Disco」で流星の如くシーンに登場し、瞬く間に世界にまでその名を知らしめた音楽プロデューサー:banvox! 2015年にはメジャー・デビューを果たし、東京女子流や山下智久に楽曲を提供。世界中のトップDJ/アーティストからもその才能を認められ、いまや世界を舞台に活躍する期待NO.1アーティストのひとりである。そんなbanvoxの知られざるバックグラウンドを紐解く今回! 知っておいて、絶対に損はなし!!

CHOICE 1
幼少時代、親が聴いていた曲
宝塚歌劇団“すみれの花咲く頃”

「母親が宝塚歌劇団に所属していたので、よく聴いてました。母親からは、歌やピアノをちょっと教えてもらいました。全然記憶にないですが・・・。でも、小学生の頃には、既にインターネットでダンスミュージックをディグるようになってましたね。最初は日本語ラップばかり聴いてました。小学生でMICROPHONE PAGERのパーカーを着てました(笑)」

まさかの母親が元・宝塚歌劇団! いきなりのサラブレッドぶりを披露してくれたbanvoxだが、その後のエピソードも強烈。
次世代ブレイクアーティストの筆頭格と称されるだけあって、楽曲探しはインターネットと現代的だが、そこからMICROPHONE PAGER(MUROとTWIGYの伝説的ユニット)に辿り着き、小学生にも関わらず“ペイジャー”のパーカーを着こなすハードコアっぷり。
すでに只者じゃない雰囲気を小学生の頃から醸しだしていたという事実。大物である。

CHOICE 2
男子寮時代といえば…その頃を象徴する曲
Lamp Eye“証言”

itunes

証言
Lamp Eye

ジャンル: ヒップホップ/ラップ, ミュージック

「寮生活は規則が厳しすぎて、娯楽が音楽しかなかったです。『証言』を聴くと、すごく当時を思い出しますね。この曲を聴いて癒されてました」

「証言」を聴いて癒されてきた中学生が、どのようにしていまの音楽性に行き着いたのかが興味深い。全寮制の学校だったがゆえに、先輩から音楽を教えてもらう機会も多々あったようで、主に日本のロック~パンクを聴かされたそう。
しかし、“CHOICE1”の母親が宝塚歌劇団だったというエピソード、中学校が全寮制だったという“CHOICE2”といい、まさにBEHIND THE MIXらしい、banvoxの“証言”となった。

CHOICE 3
理想的な歌声の曲【1】
Mariah Carey“I’ll Be Lovin’ U Long Time feat. T.I.”

「マライア・キャリーの歌声は聴いているだけで気持ちいいですよね。色んな音域を出せる人が好きなんで、自分の曲でもそういったシンガーを選びたくなります」

CHOICE 3
理想的な歌声の曲【2】
Chris Brown, Tyga“Ayo”

「シンプルなトラックに対しての美しい歌メロが本当に素晴らしい」

マライア・キャリーとクリス・ブラウンというUSの男女トップシンガーをセレクト。この質問は、CHOICE1~2とは異なり、アーティスト/プロデューサーとしての視点が強かったようで、自分の楽曲でもこういったシンガーを起用したいという思いとともに述べてくれた。banvoxならば将来的にコラボレーションも夢ではないはず!

CHOICE 4
いままでフェスやライブで観て衝撃的だったアーティスト/曲【1】
Poter Robinson@Liquidroom/Flicker
いままでフェスやライブで観て衝撃的だったアーティスト/曲【2】
Yellow Claw@Ultra Music Festival 2015 (MIAMI)

「最近だと、マイアミの『UMF 2015』で観たYellow Clawですね。3人組の1MC、2DJなんですけど、パフォーマンスが半端じゃなかったです。すごく刺激的でした。あとはLiquidroomでのポーター・ロビンソンのワンマン公演。これも文句のつけどころがないくらいパーフェクトでした。ライブ中から、早く家に帰って制作したいって思ってました!」

やはり“衝撃的だったライブ”となると、記憶に新しい方がインパクトも強いようで、ダンスミュージック関連のアーティストが並ぶ。他アーティストのパフォーマンスからの刺激を受け、イマジネーションを湧かせる。実にアーティストらしい心の動きだ。
特に日進月歩で進化するダンスシーンは、常に刺激的なスタイルが生まれている。それゆえアーティスト同士の競争も激しい。banvoxもその“戦場”で戦っていくために、今後どのような進化をするのか、注目してきたい。

CHOICE 5
理想のフェスをオーガナイズするなら…誰をブッキングしたい? -日本人アーティスト-
ウルフルズ“バカサバイバー”

日本人アーティスト:3組
ウルフルズ , Sekitova , Pa’s Lam System

「SekitovaとPa’s Lam Systemは仲がいいし、アーティストとしても大好きだから。中学校時代にヒップホップとロックばかり聴いてたんですけど、ウルフルズはその中でも“青春”のバンドです

理想のフェスをオーガナイズするなら…誰をブッキングしたい? -外国人アーティスト
Kanye West“Stronger”

外国人アーティスト:3組
Kanye west , Yellow Claw , Must Die! & Getter

「Yellow Clawはマイアミで観たという話をしましたが、日本でも観てみたいですね。Must Die!とGetterは、仲良くしているアーティストという理由です(笑)。曲もそうですけど、カニエはファッションや存在感が飛び抜けてるんで、ぜひ呼びたいですね」

自分の好きなアーティストだけが出演するフェス……そんな夢が実現するならあなたは誰を呼びたいだろうか? 今回は日本人アーティストと外国人アーティストをそれぞれ挙げてもらったが、基本知人が中心だったbanvoxのチョイス。
しかし、彼の憧れの対象でもあるウルフルズとカニエ・ウエストをピックアップ。ジャンルは違えど、ともにスタイルを確立しているカリスマアーティストだ。少し控えめなセレクトが性格を表しているようで面白い。

CHOICE 6
フェスの一番最後にかけたい曲
Rhye“Open”

「最後の曲なのに“Open”というタイトルなんですが……(笑)。やはり朝方に聴きたい、『やり終わったー!』って感じの癒される曲ですよね。女性みたいな儚げなハイトーン・ヴォイスなんですけど、実は歌っているのは男性なんです」

朝方のチルアウト。そんなシチュエーションにピッタリの、ライの「OPEN」。ライはボーカルのマイク・ミロシュとプロデューサー/プレイヤーのロビン・ハンニバルによるデュオで、2013年にこの「Open」で高い注目を集めた。幻想的であまりにも繊細な音色と歌声は、男性ボーカルとは思えぬ儚さをはらんでいる。2015年初頭には単独来日公演も果たしたライ。ウルフルズやカニエ・ウエストのライブの後に、最後はこんな曲で余韻に浸りたい。

CHOICE 7
ティム・ヒーリーの楽曲で好きな曲
Coburn“We Interrupt this Programme”

itunes

We Interrupt this Programme
Coburn

ジャンル: ポップ, ミュージック, ダンス

「ティム・ヒーリーがフックアップしてくれたから、いまの僕があるようなもんです。恩人ですね。」

2011年に「Intense Electro Disco」をリリースし、一躍脚光を浴びたbanvox。国内では若手天才プロデューサーの出現に色めきたったが、彼の名を世界に知らしめたのが、レーベル:Surfer Rosa Recordsを主宰するティム・ヒーリー。
ティム・ヒーリーに音源を送り、その才能が認められ、Surfer Rosa Recordsから「INSINCT DAZZLING STARLIGHT EP」をリリースしたことが現在のbanvoxの活躍の起爆剤となった。ティム・ヒーリーはコバーンなどの活動で知られるエレクトロニック・ミュージックのプロデューサー。今回はそんな彼の膨大な量の楽曲のなかから、banvoxが感謝を込めてセレクトしてくれた。

まさに“BEHIND THE MIX”の名にふさわしく、若い頃(まだまだ若いが)から現在までのbanvoxの音楽遍歴をたどるようなセレクトとなった。

ヒップホップの虜となり、ロックを知り、エレクトロニック・ミュージックに行き着いた軌跡、そしてまだまだ貪欲に新しいスタイルを吸収しようという心意気、そしてフェスに関する質問で垣間見せた謙虚さなど、普段は見えづらいbanvoxのアーティスト性と人柄を知ってもらえたのではないだろうか。

とは言え、まだまだこれから躍進を遂げていくポテンシャルを秘めた日本の至宝。1年後に同じ質問をするとまた異なるセレクトをしてくれそうで、今後も彼の動きから目が離せそうにない。

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