思わずディグりたくなる!DJ KAWASAKIのプレイリスト公開!

毎週迎える全52組のゲストDJ/アーティストが選曲したプレイリストとともに、その“アーティスト像の裏側”= “BEHIND THE MIX”を探っていく『RDMS powered by SMIRNOFF』。

ゲストの選曲から導き出される、バックグラウンド、歴史、価値観、哲学に迫る!

第26回目のゲストは、ジャズ、ハウス、クロスオーバーシーンの第一線で活躍を続けるDJ KAWASAKIが登場! 2005年にハウスの老舗レーベル:King Street Soundsからリリースした「Blazin’ feat. Karin」がワールドワイドにヒット。NYのトップDJがヘヴィプレイしたことで、一躍その名をシーンに轟かせた。その後メジャーデビューを果たし、オリジナル作品やミックスCDのリリースに、プロデュース、リミックスなど多岐にわたる活動を展開し、国内屈指の人気を誇るDJ KAWASAKI。音楽の楽しみ方の秘訣を教えてくれる、貴重な回となった!

CHOICE 1
青春時代、価値観を変えられた一曲
Roy Ayers“Love Will Bring Us Back Together”

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Love Will Bring Us Back Together
Roy Ayers

ジャンル: R&B/ソウル, ミュージック

「1991年に初めて渋谷のクラブTHE ROOMに行った時に、沖野修也さんがプレイしていたんです。しかも、この曲からジェームス・ブラウン、ワイルド・マグノリアスにつなげるという流れを見せてくれて、絶妙でした。僕は当時20歳そこそこで、毎日レコード屋や古着屋に通っていましたね。アシッドジャズが全盛期で、ジャミロクワイのファッションに憧れていました(笑)」

DJ KAWASAKIを語る上で、避けては通れないのが彼が心の師と仰ぐKYOTO JAZZ MASSIVEの沖野修也の存在。
沖野修也が運営するクラブ、THE ROOMでDJ KAWASAKIがキャリアを積み重ねていったことはよく知られているが、初めて行ったクラブで一気にこの道に引き込んでしまったのも沖野修也だった。

CHOICE 2
初めてDJした時のセットに入っていた曲
Norman Connors“Samba For Maria feat. Freddie Hubbard”

「当時、文化服装学院に通っている友達が多くて、彼らも僕もファッションや音楽が大好きだったので、一緒に原宿の某クラブで自主イベントをしたのが最初です。
沖野さんにイベントをやることを伝えたら、『行くよ!』って言ってくれたんですよ。さらにMONDO GROSSOのオリジナル・メンバーであるMCのB-BANDJさんも遊びに来てくれて、しかも飛び入りでラップも披露してくれました。DJは憧れの沖野さんの選曲“まんま”でしたが、盛り上がりました(笑)」

学生時代の若きKAWASAKIは沖野修也のDJプレイに感銘を受けて、友人とともにイベントを主催。この時が初めてのDJプレイとなった。
ノーマン・コナーズのこの選曲は、90年代に最盛期を迎えていたアシッドジャズ、そしてブラジリアンやクロスオーバーなどの当時の息吹を感じさせてくれる名曲。
それにしても、学生主催のイベントに、当時から既にトップアーティストだった沖野修也やB-BANDJなどが来てくれるなんて、なんとも贅沢!

CHOICE 3
ひとりでクリスマスを過ごしてしまった人に捧げる、とにかくアガる曲
Pharrell Williams“Happy”

子どもから大人までが大好きな、素晴らしい曲ですよね。
クリスマスは、彼女と2人っきりというような幸せな思い出はあまりなくて、大体DJの仕事が入っていましたね。無理やりギグを入れていたような気もします(笑)」

言わずと知れたファレル・ウィリアムス最大のヒット曲。そのタイトル通り、老若男女問わず、一度聴くと体が自然と動き出し、踊りたくなること請け合いである。
人気DJだけにやはりクリスマス~年末年始にかけてのスケジュールは、ほとんどが仕事。スタイリッシュでクールな風貌から、クリスマスも洗練されたオトナな時間を過ごしているんじゃないか…と勝手に妄想してしまうが、「今年1年も楽曲制作ばかりで、意外と地味です」と語る。華やかさの裏に努力あり。

CHOICE 4
クリスマスに聞きたい!極上のラブソング
Rotary Connection“Silent Night”

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Silent Night
Rotary Connection

ジャンル: R&B/ソウル, ミュージック, ソウル, コンテンポラリー R&B , ロック

「チャールズ・ステップニーがプロデュースした作品で、アレンジがめちゃくちゃゴージャスなんですよね。冬のこういう時期になると、ベルやストリングス、オーケストラがムードに合います。ミニー・リパートンの歌声も冬にピッタリハマりますね」

「Silent Night」はクリスマスの時期に一度は耳にする、超定番のクリスマスキャロルのひとつ。日本では「きよしこの夜」の邦題でも有名。だが、ロータリー・コネクションのカバーではジャズ、ソウル、ファンク、サイケデリックなどジャンルレスなサウンドにアレンジされている。オリジナルの清らかな雰囲気とは異なる派手なアレンジの中にも、しっかりと息づくクリスマス感。パーティにピッタリとフィットしそうだ。
60~70年代に一世を風靡したこのバンドには、「Lovin’ You」などで知られるあのミニー・リパートンも在籍。

CHOICE 5
“カッコいいオトナ”と聞いて連想する曲
Art Blakey“Crisis”

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Crisis
Art Blakey

ジャンル: ジャズ, ミュージック, ハード・バップ

「僕は60年代のジャズにはそこまで詳しくなくて、勉強したいなって思っていたんです。そこで沖野さんに教えてもらったのが、アート・ブレイキーのアルバム『MOSAIC』。名盤中の名盤であるこのアルバムに収録されているのが、「Crisis」です。オトナはそろそろ60年代ジャズを聴いてもいいんじゃないか、と。
僕が思う“カッコいいオトナ”に必要な要素は、遊び心、自然体、責任感と覚悟、の3点ですね」

RDMSでは定番となったこの質問。確かにジャズに精通していたら、一気にオトナ度はアップしそう…。DJ KAWASAKIがセレクトしたのは、伝説的ジャズドラマーであるアート・ブレイキーの名盤から。

CHOICE 6
これぞニッポンの宝! 最近お気に入りの和モノの曲
吉田美奈子“Town”

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Town
吉田美奈子

ジャンル: J-Pop, ミュージック

「吉田美奈子さんの1983年リリースの楽曲。和製ディスコとして海外DJの間で今も人気の高い一曲です。最近も海外にいる友人のDJが、Facebookでこのレコードを紹介して盛り上がってました。まさに日本が誇る宝だと思います」

細野晴臣や大滝詠一、山下達郎など日本のトップアーティストにもその歌声を愛され、数多くのヒット曲を生み出してきた吉田美奈子。日本人離れしたファンクネス、パワフルさと繊細さとを兼ね備えたボーカルは、まさに日本の宝と言えるだろう。
海外からも高く評価されているこの曲だが、30年以上前から日本にこのようなディスコクラシックが存在していることには、鼻高々である。
DJ KAWASAKIもアルバム『BLACK&GOLD』で同曲のカバー「Town feat. HanaH」を発表しているので、ぜひ原曲との違いを聴き比べてほしい。

CHOICE 7
ROCKで意外と好きな曲
Paul McCartney“Secret Friend”

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Secret Friend
Paul McCartney

ジャンル: ロック, ミュージック

「この曲はUKオンリーの12インチのB面に収録されている10分にも及ぶ大作です。カルト的な人気を誇るDJハーヴィーもプレイしていて、通にはたまらないレア曲です。以前、ジャザノヴァのアレックスが来日した際に都内のレコード屋を一緒に回り、彼が教えてくれました。高額だったので、そのときは買えなかったんですが、最近ようやく手に入れました。
でも、どのタイミングでかければいいのかが難しくて、まだDJでプレイしたことがないんです」

1980年にUK限定、しかも25,000枚でリリースされた幻の1枚。リマスターされたアルバム『マッカートニーⅡ』のボーナストラックに収録されるまでは、聴くことすら困難だった超レア曲。高価すぎてDJ KAWASAKIも最初は手が届かなかったというのもうなずける話。
ソロになってからのポールは、シンセサイザーを大胆に導入したり、脱ビートルズを色濃く打ち出した実験的な楽曲を数多く発表しているが、この曲もそのひとつ。

CHOICE 8
最近のDJ KAWASAKIはこんな感じ!自身の近作からオススメを一曲
DJ KAWASAKI“Alone In The Dark (feat Emi Tawata)”

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Alone In The Dark (feat Emi Tawata)
DJ KAWASAKI

ジャンル: ダンス, ミュージック

「2015年9月にリリースしたミックスCD『TIMELESS』には新録5曲を収録しているんですが、その中の1曲です。シンガーの多和田えみさんをフィーチャーしています」

自身の楽曲のみで構成したミックスCD「TIMELESS」。そこに収録された楽曲をチョイス。
原曲は、アン・ルイスのアルバム『PINK PUSSY CAT』に収録された同名曲で、山下達郎のプロデュースとなっている。しかも、作詞作曲は、<CHOICE6>で登場した吉田美奈子!
「僕のバージョンでは、アフロ・パートを加えたり、ベースラインをよりファンキーにしています」とのことで、そんなアレンジに多和田えみのボーカルがよくハマっている。

温故知新、今回はそんな言葉がピッタリの選曲となった。
“過去の名曲”と単純にはくくれない、知られざる名曲や誰もが知っている名曲の別バージョンなど、DJ KAWASAKIならではプレイリスト。ジャズ、ディスコ、ソウルなど、グルーヴィーでクロスオーバーな楽曲の数々は、まさに彼の音楽性をストレートに示してくれている。
ある楽曲をきっかけに、さらにいろいろなアーティストや音楽を知ることができる、そんな“掘る”楽しみも今回は満載。気になった曲やアーティストがいたなら、さらにそこから関連曲やアーティストをどんどん探ってみてほしい!

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