AK-69、音楽のルーツは尾崎豊!?

毎週迎える全52組のゲストDJ/アーティストが選曲したプレイリストとともに、その“アーティスト像の裏側”= “BEHIND THE MIX”を探っていく『RDMS powered by SMIRNOFF』。

ゲストの選曲から導き出される、バックグラウンド、歴史、価値観、哲学に迫る!

第33回目のゲストは、名古屋を拠点にインディーにこだわりながらも、ヒット作を連発。そのステージをアメリカにまで拡大しているラッパー、AK-69が登場!今回は、ミュージシャンを目指すきっかけとなった曲のエピソードから、知られざる楽曲制作の苦悩まで、AK-69を知る上で重要なファクターがてんこ盛り!

CHOICE 1
聴くと青春時代に引き戻される曲
尾崎 豊“ふたつの心”

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ふたつの心
尾崎 豊

ジャンル: ロック, ミュージック

「中学3年生の頃に『放熱への証』というアルバムを知って、そこにこの曲が入っていました。ちょっと道を外れた中学生時代を送っていたんですが、ある事情で転校することになった時にこの曲に救われたんです。
それまではなんとなく音楽は“音”として聴いていただけだったんですが、“歌ってこんなに強いメッセージがあるんだ”って初めて知ることができました。俺も音楽やりたいって思うきっかけになった曲です。
もし俺みたいに道を外れた青少年がいたら、まずはなんでもいいからとことんやれ!って言いたいですね。みんな何かにぶち当たってから、いろいろ考えていくものだと思うんで」

1992年5月リリースの尾崎 豊の6枚目のアルバム。尾崎 豊が生前最後にレコーディングしたアルバムであり、完成直後に彼は亡くなってしまう。
思春期に尾崎 豊の魂の叫びを聴き、音楽の力を知った時、すでに彼はこの世にいなかった。 AK-69にとっては、まるで遺言のように聴こえたかもしれない。
“音楽の力”に救われたAK-69だからこそ、自分の歌が多くの人にどのような影響を与えるかをわかっているのだろう。徹底して妥協を許さない楽曲制作は、このような気持ちに裏付けられているのかもしれない。

CHOICE 2
自身のキャリアのターニングポイントになった曲
AK-69“Ding Ding Dong~心の鐘~”

「ちょうどこの時期は、地元の名古屋では有名だけど、全国区ではないという立ち位置で、生意気にもどういう曲を作れば売れるか、なんてことを考えていました。
いろいろと試行錯誤したんですが、何もいいものができないんです(笑) 締切も迫ってきて、自分がかっこいいと思う作りたいものを作ろう、って思って完成したのがこの曲なんです。
結果的に、この曲は多くの人に受け入れてもらえたんです。音楽は、計算じゃなくて自分から湧き出てくるものを作らなきゃいけないと再確認しました」

2007年リリースのAK-69のシングル「Ding Ding Dong ~心の鐘~」。AK-69はこの曲のヒットによって、一躍その名を全国区にすることになる。
いまではオリコンチャートトップ10の常連であるAK-69だが、デビュー当初はなかなかオリコン100位の壁を破れずにいた。「Ding Ding Dong~心の鐘~」の前にリリースしたアルバム「THE STORY OF REDSTA -AK-69-」は最高97位。AK-69にとっては、楽曲に自信があるのに結果がついてこない状況にやきもきしていたのだろう。
コメントにあるとおり、「Ding Ding Dong~心の鐘~」は結果5週にわたりランクインし、最高52位の記録。地方在住のインディーレーベル所属アーティストとしては異例のヒットと言えるだろう。その後のAK-69の快進撃のきっかけとなった1曲だ。

CHOICE 3
姿勢に共感できるアーティスト
JAY-Z

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JAY-Z

ジャンル: ヒップホップ/ラップ, ミュージック, ラップ, ハードコア・ラップ, イースト・コースト・ ラップ

「僕はドクター・ドレーとか西海岸のアーティストの影響が強いんですけど、やはり総合的に見ると、ジェイ・Zかな。リリックのラインもかっこいいし、自分の立ち位置の作り方がいつもクールだし、キャリアだけではなくて、いろんなものをプロデュースして社長としても活躍している。
しかも、最初はブルックリンの街角でドラッグディーラーをやっていたっていう。カッコいいっすよね」

ラッパーとしての伝説はもちろん、ビジネス面でも数多くの逸話を持つジェイ・Z。
ロッカフェラレーベルのスタートから、アパレルでの大成功。また最近では大手音楽ストリーミングサービスTIDALを買収し、世界30カ国以上でサービスを開始するなど、その逸話には事欠かない。
またUK最大のロックフェス「グラストンベリー・フェスティバル」で、ヒップホップアーティストとして初のヘッドライナーとなり、それを批判した元オアシスのノエル・ギャラガーの鼻を明かすようなステージパフォーマンスを見せるなど、何をしてもかっこいい!

CHOICE 4
“いま”っぽいと思う曲
DRAKE“Hotline Bling”

「2015年の4月のアルバム『IF YOU’RE READING THIS IT’S TOO LATE』に収録の“Legend”もそうなんですけど、単調なトラックに、フロウもあまり詰め込まず、キャッチーなメロディを乗せていく。こういうのがすごく“いま”っぽいですよね」

デビュー以降、またたく間にヒップホップ界のスーパースターとなったドレイク。2015年リリースの最新アルバムも爆発的なヒットを記録した。
同作から数多くのヒット曲が生まれているが、その中でも最大のヒットとなったのがこの「Hotline Bling」。シンプルなトラックに抑揚とメロディで“聴かせる”ラップがスキルフル。自分と別れた元恋人が派手な格好で遊んでいるのを見かけた時の男の気持ちを、痛切に歌いあげているこの曲。男ならば理解できるちょっとした女々しさが切ない。

CHOICE 5
パブリックイメージにはないけど、AK-69はこんな曲も好き
SOL (TAEYANG)“EYES, NOSE, LIPS”

「僕も詳しくは知らないんですけど、すげえグッドミュージックです。BIGBANGのSOLのソロ曲で、いま横にいない女の子に歌いかけている内容です。
韓国のアーティストの曲は、アイドルでもインターナショナルを意識した楽曲になっていますよね」

まさかまさかのSOL(BIGBANG)のソロ曲をセレクト! 日本1stアルバムとなった「RISE [+SOLAR & HOT]」に収録の「EYES, NOSE, LIPS」(邦題「目鼻口」)は、SOLの歌唱力が堪能できるラブバラード。
ピアノと歌というシンプルな構造ゆえに、切なく響き渡るメロディがじんわりとくる。

CHOICE 6
チルアウトな時間に、ひとりでゆったりと聴きたい曲
The Weeknd“Angel”

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Angel
The Weeknd

ジャンル: R&B/ソウル, ミュージック

「レイドバック感、リバーブがドライブしているときとかすごく気持ちいいんですよね。僕は名古屋の人間なんで、休日はドライブばかりですね。自分の車に乗りたくて仕方がないんですよ(笑) 車に乗って、グッドミュージックを聴くのが最高ですね」

2015年にシーンを席巻したザ・ウィークエンド。声質、サウンド、メロディ、そのすべてでオリジナリティが突出しており、アルバム「Beauty Behind The Madness」の収録曲は、「Can’t Feel My Face」を筆頭に軒並み大ヒット。
シューゲイザーの要素が融合したポップ~R&Bは、チルアウトや自分の世界に没頭するのに最適。ちなみに「Angel」のMVも車のシーンからスタートする。

CHOICE 7
最近のAK-69はこんな感じ!自身の近作から1曲
AK-69“Flying B”

「“B”にはB-BOYだったり、BAD BOYだったり、いろいろな意味が込められています。
この曲も、USを意識したりせずに、ただただやりたいことを詰め込んだ楽曲になっています」

待望のAK-69のニューシングルは、表題曲のほか、カップリングにはUSのレジェンドラッパー:ファット・ジョーとの共作も収録されるとのこと!日本発世界で活躍するAK-69の最新楽曲をチェックしよう!

CHOICE1、2からかなりパーソナルに、制作の苦悩について語ってくれたAK-69。国内ヒップホップシーン屈指のアーティストである彼のキャリアは、このようなきっかけがあってこそ始まったのだ。また最新のUS楽曲が多く見られたのは、やはりAK-69自身がアメリカでも活動をし、常に最新の動向をうかがっているからだろう。
SOL(BIGBANG)という意外なセレクトには驚いたが、そのグッドミュージックぶりには納得。AK-69の新鮮な一面を感じる回となった。

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