最先端のダンスミュージックをクリエイトし続けている、REMO-CONが登場

毎週迎える全52組のゲストDJ/アーティストが選曲したプレイリストとともに、その“アーティスト像の裏側”= “BEHIND THE MIX”を探っていく『RDMS powered by SMIRNOFF』。

ゲストの選曲から導き出される、バックグラウンド、歴史、価値観、哲学に迫る!

第41回目、リニューアル後の2回目のゲストは、90年代よりテックダンス、ハードダンス、EDMなどをベースに常に最先端のダンスミュージックをクリエイトし続けてきたREMO-CONが登場!2015年末には、数々のフロアアンセムを収録した、活動10周年を記念するベストアルバムをリリース。20年以上にわたるDJキャリアで、シーンのトップを走り続ける彼の魅力を選曲から解き明かす!

CHOICE 1
これぞ青春の1曲!
SNAP“The Power(Ultimate Mix)”

「この“Ultimate Mix”は、リミックスとまではいかないんですけど、いわば現場用にエディットされているバージョンですね。当時は、クラブというよりディスコでしたね。1980年代の後半なんですが、ユーロビートとかハイエナジーとかノンストップミックスが流行ったというか、出始めた頃でした。
今ではミックスCDは当たり前なんですが、当時は単純に『なんで曲が繋がっているんだ!? どうやって作っているんだ!?』って興味を持ちました。今ではインターネットなどでミックス作品も聴けますが、当時は現場に行かなきゃ聴けなかったので『クラブに行くしかない!』と思い立ちました」

キャリアに影響を与えた楽曲に、1990年代に大ヒットしたアンセムをセレクト。いわゆるダンスクラシックの名曲だが、もともとはパワージャムとチル・ロブ・Gによるコラボ曲で、ドイツのスナップがカバーして大ヒットを記録。当時は、曲が繋がっているミックスCDのスタイルは新鮮で驚いたというREMO-CON。今では当たり前のことも、革新的かつ進歩的と捉えられていた時期が当然のように存在する。若いリスナー、読者は逆に驚くかもしれないが、ノンストップミックスを聴くのだったら、現場に行く! そういう時代がつい最近まであったのだ。

CHOICE 2
アーティストとしてターニングポイントになった曲
REMO-CON“G-SIGH”

itunes

G-SIGH
REMO-CON

ジャンル: ダンス, ミュージック

「この曲は、ちょうど10年前にリリースした自分のデビュー曲になります。この曲を作る前までは、DJプレイやリミックスはたくさん作っていたんですけど、0からの曲作りはしていなかったんです。シーンの象徴だったYOJIさん(YOJI BIOMEHANIKA)が『日本人はDJはいるけど、曲を作れるDJはいない』ってよく嘆いていたんですよね。それを聞いて、カチンときちゃって(笑) その初期衝動のまま3日くらいでこの曲を作って、YOJIさんにデモを送り付けたんです。
そしたらYOJIさんから連絡があって、リリースする運びになったんです。そこからドイツやオーストラリアのコンピに収録されたりして、あっという間に世界に広がっていきました」

日本が世界に誇るスーパースターDJのパイオニアであるYOJI BIOMEHANIKAの一言が、REMO-CONのキャリアを変えた。というよりは、負けん気の強さと確かな実力で、自ら道を切り拓いたと表現した方が的確だろう。
YOJI BIOMEHANIKAの主宰レーベルであるHellhouse Recordingsよりリリースされた本作は、UKからドイツ、オーストラリアと、みるみる世界へその反響が拡大。一躍REMO-CONの名を轟かせた、まさにターニングポイントの1曲だ。

CHOICE 3
これはやられた!と思ったリミックス作品
Earth, Wind & Fire“Let’s Groove(TJO & YUSUKE from BLU-SWING Remix)”

「悔しいとまでは思ってないけどね(笑) リミキサーって誰だっけ?(本番組のMCのTJOのリミックス作品である)。冗談はおいといて、原曲は本当は大嫌いだったんです。MAHARAJAでレジデントDJをしていた時代に、リクエストもくるので毎日かけてたんですよ、嫌になるくらい(笑)
でも、このリミックスを聴いて、特に曲の中間にあるジャジーなセクションは、いいなって思えたので。制作途中にTJOからも相談を受けたし(笑)」

先週のリニューアル1回目、新MCである☆Taku TakahashiとTJOのふたりが自己紹介を込めた選曲で、TJOが“ターニングポイントになった曲”として挙げた同曲が、まさかの再登場。実は制作途中に相談を受け、アドバイスをしていたというREMO-CON。1曲のリミックスにも様々な背景、思いが詰まっているのだと思い知らされる。
悔しいと思わせたTJO、そしてアドバイスをしながらもその出来を褒めたたえるREMO-CON。ふたりのそんな関係、素敵です。

CHOICE 4
自分のパブリックイメージにはなさそうだけど、実は好きな曲
Groove Armada“At The River”

「もともと1950年代のアメリカンポップスやジャズ、スウィングが好きなんです。この曲も元ネタがパティ・ペイジの『Old Cape Cod』。家で音楽を聴くことってあまりないんですけど、聴く時はこういった曲をチョイスしますね」

REMO-CONのイメージは、やはりハードダンスやテックダンスなど、ソリッドかつアッパーなサウンド。1950年代のオールディーズが好きというのは、確かに意外。
楽曲制作の際に「意識はしていないが、好きな楽曲の影響はどうしてもあるんじゃないか」と語るREMO-CON。各曲のサウンドの裏側には、もしかしたら意外なジャンルの影響があるかもしれない。

CHOICE 5
才能を感じる若手の曲
KAN TAKAHIKO “NRG (Masayoshi Iimori Remix)”

「曲を作ったKAN TAKAHIKOくんもすごいですけど、Iimori Masayoshiくんもクレイジーでぶっ飛んでる。ステーキとピザとてんぷらを混ぜちゃう発想で、一見しつこそうなんだけど、意外と油っこくなく仕上げてる。
若い世代のクリエイターに言いたいことは、僕らみたいなおっさんの話には聞く耳を持たずに、やりたいように突き進んでほしい。ということですかね」

REMO-CONのベスト盤『DECADE 05-15 -The Greatest Works-』にもリミックス曲が収録されたIimori Masayoshi。SoundCloudでの数々のトラックが話題となり、2015年に東京の気鋭レーベル:TRAKKIE TRAXより1st EPをリリースするなど、今後の活躍が期待される異才。
20年以上のキャリアを持つにも関わらず、常に面白いアーティスト・楽曲をチェックする姿勢。これぞ彼がシーンの最前線に立ち続ける大きな要因のひとつだろう。

CHOICE 6
近頃のREMO-CONはこんな感じ!最近手掛けた作品
REMO-CON“Rave Saves You feat. CARDZ(HARDSTYLE Rework)”

itunes

Rave Saves You feat. CARDZ(HARDSTYLE Rework)
REMO-CON

ジャンル: ダンス, ミュージック

「CARDZさんのテンションの高さに注目してください!」

「Rave Saves You feat. CARDZ」は、2014年にリリースしたアルバム『rhetoric』に収録された楽曲。ベスト盤『DECADE 05-15 -The Greatest Works-』には、さらにハード感を増したリワークが収録。“パーティの現場”を楽曲でガツンと体感できる臨場感抜群の1曲だ。

今回は、これまであまり登場しなかったハードダンス~テックダンス系の楽曲を多く紹介することができた。ディスコを経て、レイブカルチャーから現在のEDMまで常に世界を舞台に活動を続けてきたREMO-CONのバックグラウンドと未来への視点は、EDMムーブメント以降にダンスミュージックに興味を持った方には、非常に意義深い内容だったのではないだろうか。
オーディエンスはもちろん、アーティストからの信頼も厚いREMO-CONの今後のアクションにも期待したい!

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