Mighty Crown結成25周年、メンバーのMASTA SIMONが登場!!

毎週迎える全52組のゲストDJ/アーティストが選曲したプレイリストとともに、その“アーティスト像の裏側”= “BEHIND THE MIX”を探っていく『RDMS powered by SMIRNOFF』。

ゲストの選曲から導き出される、バックグラウンド、歴史、価値観、哲学に迫る!

第47回目のゲストは、日本のレゲエシーンを牽引しつづけ、今年結成25周年を迎えたセレクター / サウンド、Mighty CrownからMASTA SIMONが登場!今年で20周年を迎える『横浜レゲエ祭』の主催、サウンドクラッシュ(アーティストが音をぶつけあい、選曲、MC、パフォーマンスで勝負を決するバトル)で国内No.1の称号を勝ち取るなど、国内トップアーティストとして君臨するだけではなく、世界の舞台でも『ワールドクラッシュ』で優勝を果たすなど、その活躍の舞台は地球上全て。そんなMighty Crownがアニバーサリーイヤーに自らのバックグラウンドを語る!

CHOICE 1
90年代のMighty Crownにとって象徴的だった曲
Buju Banton“Untold Stories”

「色んなアーティストから影響を受けたから90年代・00年代という区切りの中で選曲するのは難しかったね。ブジュ・バントンはヒップホップ好きでも知っている人が多いと思うけど、この“Untold Stories”は、1995年にブジュがラスタになって初めてリリースしたアルバム『’Til Shiloh』に収録されている曲。1995年に、後輩からいきなり『横浜のドンドン商店街にブジュがいるから来てください』って電話があって(笑) ブジュは世界的なレゲエアーティストで、年齢も近かったからすごくリスペクトしていて、その時に会えたのは嬉しかったね。
今でも“Untold Stories”は世界中でプレイするけど、大合唱になるよね。自前のサウンドシステムを作って、トラディショナルなサウンドクラッシュをやったのも、『横浜レゲエ祭』が始まったのも1995年。すごく大事な年だね」

日本でレゲエはまだまだ定着していなかった90年代、MASTA SIMONにとって後の国内レゲエシーンの隆盛へと繋がる布石の時代とも言えようか。そんな90年代でもっとも彼にとって、いや日本のレゲエシーンにとって象徴的なのが1995年。ブジュ・バントンは90年代に“Bogle”“Love Me Browing”など数多くのヒット曲を生み出し、現在でもヒップホップアーティストとのコラボレーションを頻繁に行い、2010年にはグラミー賞を獲得するなど最前線に立つレゲエディージェイ。現代社会に切り込むコンシャスなリリックが彼の特徴であり、リリースのたびに賛否両論巻き起こしている。

CHOICE 2
00年代のMighty Crownにとって思い出深い曲
Wayne Wonder“No Letting Go”

itunes

No Letting Go
Wayne Wonder

ジャンル: レゲエ, ミュージック, Modern Dancehall, R&B/ソウル, コンテンポラリー R&B

「曲自体も大きなヒットをしたけど、トラックが“ディワリ・リディム”で世界中で流行ったサウンド。00年代もいっぱい印象深い曲があるんだけど、この曲はこれからも残っていくという意味で選んだ。00年代は、『横浜レゲエ祭』を初めて野外で開催した時期でもあって、レゲエという音楽が日本で認知されていった頃だと思う。90年代はCDショップに行っても、レゲエのコーナーがないんだよね(笑) レゲエはワールドコーナーにあったんだよ。それがすごい悔しくてさ。00年代になってそれが変わっていったから嬉しかった」

ショーン・ポール“Get Busy”やエレファントマン“City Lock”など00年代に一世を風靡したリディムであるディワリ。そんな中でも、現場での反応や体験を含め、今後も聴き継がれるであろうという理由で“No Letting Go”をセレクト。00年代は日本のレゲエシーンにとって飛躍の10年。その詳細については、次の<CHOICE3>で。

CHOICE 3
これまでのレゲエ祭で強く印象に残っている1曲
Iwer Geroge & Beenie Man“Carnival Come Back Again(Mighty Crown Dub)”

「ソカとレゲエを混ぜた曲で『ワールドクラッシュ』で初めて俺らがプレイしたんだけど、それまでソカとダンスホールを融合させたって事例はなかったんだよね。カリブの中でも、みんな“俺が一番”って意識があるからなんだけど、日本人の俺らだからできたんだと思う。カリビアンが集まっている会場でこれをプレイしたら、ドッカンドッカン盛り上がって(笑) 日本でもプレイしたいと思ったけど、そのままかけても面白くない。それで考えたのが、『タオル回し』。これが元祖なんだよね。俺らが『タオル回せ!』って呼びかけてさ。その後にFIRE BALLが『BRING IT ON』って曲で、さらに広めたけど、この曲にインスパイアされたものなんだよね。みんながタオル回しするから、屋内だとホコリが舞っちゃってすごかったな~(笑)」

“レゲエ=タオル”のイメージも強い人も多いと思うが、その原点は何を隠そうMighty Crownだった!一気に広がったイメージもあるレゲエだが、Mighty Crownらパイオニアたちが世界でオリジナリティを発揮しながら活動を続け、日本に向けても努力を怠らなかった結果が今のシーン。「どこにも言っていない」(本人談)、非常に貴重な“タオル回し”のエピソード。曲とともにありがたく記憶しておこう!

CHOICE 4
ロックで大好きな曲
Operation Ivy“Sound System”

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Sound System
Operation Ivy

ジャンル: ロック, ミュージック, レゲエ, スカ, アダルト・アルタナティブ

「オペレーション・アイヴィーはランシドの前身のバンド。レゲエをやる前は、パンクバンドをやっていたんだよね。14~15歳の頃に日本のハードコアバンドのライブに出入りしていて、モッシュしまくっていたよ。たぶんライブハウスではいちばん若かったと思う(笑) ベースをやってたんだけど、下手くそ過ぎて。向いてないなって(笑) ずっとスケボーをやっていたから、そこからヒップホップ~レゲエという流れが俺のバックグラウンド」

14~15歳でハードコアパンクシーンに身を投じていたとは、音楽的にかなり早熟と言えるだろう。バンドでベースまで担当していたが、やがてその道は断念。レゲエシーンに傾倒してからの活躍は周知の事実だが、夏フェスの時期ともなると、彼らはロック中心のフェスにも多く出演し、コラボレーションも多数。やはりメンバーそれぞれに様々なバックグラウンドが存在し、ひとえに“レゲエ”に括れないスタイルがMighty Crownの大きな魅力のひとつなのだろう。

CHOICE 5
これぞ日本が世界に誇るべきクラシック!
坂本 九“上を向いて歩こう”

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坂本 九
上を向いて歩こう

ジャンル: ポップ, ミュージック

「世界の色んな人が知っているって意味で選曲しました。サウンドクラッシュでジャマイカのアーティストが、『日本から来たなら、日本のビッグチューンをかけるぞ!』って言って、この曲のカバーをプレイして、ディスってくるんだよね。みんな知っているし、レゲエアーティストがカバーしているし、俺らも何度もかけられた。そういった意味では、本当に世界的なクラシックだと思うよ」

なんとも説得力のあるエピソードとともに選曲してくれた、“上を向いて歩こう”が“スキヤキ”として世界的にヒットしている事実を知っている人は多いだろうが、サウンドクラッシュの舞台で海外アーティストが武器としてプレイしてくることはあまり知られていない。

CHOICE 6
今Mighty Crownとして激プッシュしたい1曲
Chronixx“Here Comes Trouble”

「Mighty Crown 25周年企画の第1章にゲストで呼んでいるクロニクスです。“ボブ・マーリーの再来”と呼ばれている23歳で、日本ではまだバズっていないけど、世界ではすごい人気。日本初来日で、バンドごと呼んでるんだよね。Major Lazerとの“Blaze Up The Fire”みたいなビートにも乗れるし、どレゲエでもいける。23歳ってMighty Crownを結成したとき、まだ生まれてねえよって(笑)」

“Here Comes Trouble”(2013年)は、YouTubeで1億7000万再生以上の視聴を記録しているレゲエの新クラシック。メイジャーレイザーの“Blaze Up The Fire”のヒットで、さらにその名を知らしめたクロニクスだが、Mighty Crownはこの注目アーティストの初来日をいち早く実現! レゲエ界のネクスト・ジェネレーションにみんなも注目してほしい!

Mighty Crown結成25周年、『横浜レゲエ祭』20周年というダブルアニバーサリーイヤーに実現したMASTA SIMONのRDMS出演。選曲の妙は言わずもがな、曲にまつわるエピソードも貴重なものばかり!日本のレゲエシーンを創生した最重要人物による逸話の数々、今回も記憶に残る回となった。

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